死者と抹殺者

2010年7月2日 TCG全般コメント (5)

Ｍ１１で登場の聖句札の死者とファイレクシアの抹殺者を比較

聖句札の死者
破壊耐性あり
アーティファクトないと死ぬ
回避能力なし

ファイレクシアの抹殺者
トランプル
ダメージの数値だけパーマネントサクる

まあ違いといえばこんなところ？

まずわかりやすい抹殺者から
単純に除去よりも火力に弱い
さらに基本的に戦闘は避けたいので最序盤から序盤でサポートしながらの運用が必要
後半は玉砕覚悟
時代的に暗黒の儀式や肉占いといった相方がいた

ここで聖句札の死者について考えてみよう
破壊耐性のおかげで戦闘でやられることも除去されることもほぼない
アーティファクトがなければ場に出せないしカウンターの乗ったアーティファクトがなくなると道連れ
壁の基本であるケツ４を討ち取れる
環境に暗黒の儀式のようなブーストがない

てなところ？
で大きな差は戦闘での役割だと思う
抹殺者は常に戦闘相手を伺わなければならないので除去などのサポートが必要不可欠だったが聖句札の死者は戦闘は単体で大抵なぎはらえるので戦闘におけるサポートは必要ない
つまり戦闘での扱いやすさは聖句札の死者が上だと考える

次に考えなくてはならないのはマナの支払いと維持だろう

現環境ではどんなに頑張っても２ターン目に黒黒黒を揃えるのは難しい(パス撃ってくれ)
なので必然的に聖句札の死者は最速３ターン目に降臨となる
ではどうやって場に維持するかだがそれは永遠溢れの杯だ
２枚消費して出す意味があるの？っていう意見もあるかもですね
では杯をキッカー無しで出して聖句札の死者を出した時を考えてみよう

３マナ５/５破壊されない

これは２枚の消費で合計を３マナに抑えている
つまり１マナクリーチャーなら２マナのオーラを着けた状態か２マナクリーチャーに１マナのオーラを着けた状態と考えましょう
この場合黒１マナクリーチャーのスペックを２/２とすれば間違いなくデメリットが付きます
１/１ならばメリットが付くでしょうが２マナオーラで４/４修正は辛いのでなし
２/２と考えた場合２マナオーラの修正は３/３
黒でこの修正値ならないこともないでしょう
では聖句札の死者と１マナ２/２オーラ付きの比較
聖句札の死者は壊されにくいアーティファクトを壊さなければ死なない
１マナクリーチャーは本体に破壊耐性を付与するのが難解なので破壊耐性は無しとし考えると本体を除去されるとオーラと共に消えます
破壊されにくいオーラの方を破壊された場合には１マナ２/２のクリーチャーが残ります
能力の差もあるので単純に比較は難しいですがこう考えると聖句札の死者の方がアドバンテージの損失が起きにくく使いやすいように見えます

よって単純にオーラをつける場合よりも総じてハイスペックだと考えます

抹殺者は暗黒の儀式からの高速召喚が可能だったので聖句札の死者よりも２ターン早く殴れます
この場合でもマナコストこそ１ですが消費は２枚です
抹殺者が相手クリーチャーが出ると失速し除去などのサポートを要することを考えるとさらにマナがかかります
なので実質消費するマナは同等かそれ以上

ここまで考えてきて聖句札の死者がハイスペックなのは理解できた
あとは相手のデッキタイプが関係してきます

相手がウィニーやビート系なら聖句札の死者は文句なく強い
３マナ５/５となればクリーチャーの色の緑ですら打ち勝つのは困難ですさらにジャンドやキブラーバントのクリーチャーはほぼ全て止まります

相手がコントロールの時も安定した強さを見せてくれるでしょう

抹殺者の場合相手がウィニーやビートだと少し面倒です
相手が赤なら死まで見えます
しかし青系なら通りさえすれば勝ちまであと一歩です

このように聖句札の死者は爆発力はないが安定した強さがあり、抹殺者は安定性はないがデッキタイプによる爆発力があります

ここまでで述べたことから聖句札の死者は今の環境的に見てもなかなかやれる子だと考えます
さらにミラディンで化ける可能性もあるので期待大です

長々と書きましたが何か間違いや勘違いなどありましたらご指摘くださるとありがたいです